RAW現像・シルエット画像の手直し NX2を使用して
野鳥撮影をしているとこの時期晴天なのに小鳥たちは葉隠れの術で姿を見せてくれない、見れても多くの枝葉の日陰で暗くシルエットに写るのみということが多いです。作品としての写真は無理としてもせめて小鳥の種類ぐらい判定できる写真をと思ってもそれも難しいという場合困りますね。露出補正を+2などにして撮れば少しはましになるのですが、咄嗟に補正なしで撮ることも多いので後で小鳥の種名を判定できず困ることになります。
そこで私の行っている方法を紹介してみようと思います。なお、紹介するのはあくまで鳥見を趣味にしている私がシルエットで写っている小鳥の種類を知るためであって写真作品を製作するのとは違うことを念のために。
上左写真がシルエットになっている原版で右がなんとかレタッチしてムクドリだとわかるようになった写真です。
この処理に使用したソフトはNIKONのNX2で、その「カラーコントロールポイント」を主に使用しています。右がNX2に取り込んだ未処理の原版です。
原版がRAWの場合は後からの露出補正で何とか処理できますが、+補正で背景は白く飛んでしまいとても人に見せられるものではありません。試しに+2の補正をした図が右です。図では更に暗部を持ち上げる「シャドー」を少し上げていますが、それでも背景が白く飛んでいるのでもう少し何とかしたいです。
そこで露出補正を+0.5にして背景を生かすようにし(上左)、「カラーコントロールポイント」をムクドリの羽根にあわせてムクドリのみを明るくなるように操作してみました(上中)。サイズと明るさを調整して出来るだけムクドリのみに効果が出るようにします。あまりサイズを小さくするとスポットを当てたようになるので注意です。それでもまだムクドリの明るさが不十分なので更にムクドリのみを明るくするように「選択コントロールポイント」を使用してムクドリのレベルを少し上げてみました(上左)。なお、ムクドリ全体が白っぽくなるのでコントラストを上げるためにレベルの左端の暗色部分を少し右に動かしています。
更に画像をキリッとさせるために弱くアンシャープをかけ(左写真)、全体のカラーのコントラストを少し上げ(メニューの「調整」-「カラー」にある)たものが最初にあげた調整後の写真です。
この例に挙げたムクドリの写真はムクドリと判定できればよいものでとても作品になるものではないのですが、少しは背景も生かして作品風にしたいというときにはこのような操作も出来ます、ということでここに紹介してみました。
なお、RAW写真でなく原板がJPEGの時は最初の露出調整はできないので、クイックフィックスの「シャドー」を上げたり「カラーコントロールポイント」や「選択コントロールポイント」を駆使して調整することになります。それでも結構何とかなるものです。
昔銀塩時代に「写真の良し悪しは原板(フィルム)の写り具合やレタッチの処理の仕方よりも最終の仕上がった写真の状態で決まる」というようなことを聞きました。デジタル時代になって更にその感が強くなったような気がします。お陰でシャッターを押すときあまり細かく露出に気をかけなくなったようです。後で直せるからと。・・・・あまり良い傾向ではないですね。(反省)
以上、少し鳥見が出来ないでいた私の雑文でした。

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